子宮体がんはがんの中でも生存確率が高いがんであるとデータで示されています。このページでは不安と闘う患者さんのために、子宮体がんの余命についてまとめています。
子宮体がんの5年生存率は、I期は95.4%、II期88.0%、III期は68.1%。一般的に、早期の発見ができれば患者さんの約70~95%が5年以上生存できるとデータで示されています。
子宮体がんは治療がしやすいがんと呼ばれており、多くの患者さんが予後も良好な形で治療を終えていることも事実です。特に進行が遅かったり、がんが子宮外へ広がっていなければその可能性も高まります。
IV期で発見された場合は5年生存率は17.2%。ただし、IV期であっても適切な治療を施すことにより生存率を高めることができます。
早期の発見と適切な治療が余命に大きく影響していることがわかります。子宮体がんは比較的治癒しやすい病気。病について正しく知り、信頼できる医師を探すことが重要といえるでしょう。
※参照元サイト:がん治療.com(https://www.ganchiryo.com/type/index12-3.php)
子宮体がんは、ステージや身体の状態によって治療方法が変わります。
最も一般的な方法は子宮摘出手術です。ステージによって摘出の範囲や治療法は異なります。従来の方法である開腹手術・腹腔鏡手術の他、比較的体への負担が少ないといわれているロボット支援手術があります。
ロボット支援手術は、からだに大きなメスを入れることはなく最小限の穴により治療を施すので、手術後の回復も比較的早い治療法です。ロボットの支援により繊細な治療ができるため神経などを傷つける可能性も低く、手術の成功率も比較的高いといわれています。
このほか、体調や妊娠への備えを考慮し、ホルモン療法が実施される場合があります。ホルモン療法は効果が穏やかなため比較的初期の治療に活用されます。
再発の可能性が高い場合や、手術の適用が必要ないと判断された場合には、化学療法の手段を取ることもあるでしょう。使用される薬剤は複数あり、患者さんの症状によって使い分けられます。また、症状を抑える目的や合併症のリスクを考慮し、高齢の方など手術が困難な患者さんに対しては放射線治療が行われることもあります。
子宮体がんではIa期までは転移が起こりにくいことがわかっています。そのため、初期のがんである場合や妊娠、出産を希望する場合には、子宮を温存する治療法で進めることもあります。
子宮体がんは、早期の発見や適切な治療を行うことができれば、比較的治癒しやすいがんです。進行がんに対しても、からだへの負担が比較的軽く、繊細な手術にも対応できる治療法も確立されてきています。決してあきらめず、信頼できる医師のいる病院を探しましょう。
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