子宮体がんの症状は、ステージによって大きく異なります。ステージごとの分類や治療方法について見ていきましょう。
※引用元HP:国立がん研究センターがん情報サービス(https://ganjoho.jp/public/cancer/corpus_uteri/treatment.html)
子宮体がんのステージは、手術の結果がんがどの程度広がっていたかで決定する「手術進行期分類」と呼ばれるものです。もちろん手術以前にも「臨床進行期分類」を用いた病期が診察されますが、手術後の病期とは必ずしも一致しません。
子宮内膜で発生した子宮体がんは、進行と同時に子宮筋層へ入っていき、徐々に子宮頸部や直腸や膀胱へ広がります。
子宮体がんの「ステージ」は、がんの広がりを評価したものです。ステージによって、今後の治療方針が決定されます。
初期のステージから多く用いられるのは、子宮そのものを取り除く外科的治療です。子宮頸がんや卵巣がんと比較し、放射線治療や化学療法の効果が乏しいことから、がんが存在する子宮を摘出するのが一般的な治療法です。
いわゆる抗がん剤を投与する治療法で、効果が認められれば、3~6回ほど繰り返して治療されます。体内へ入った抗がん剤は全身のがん細胞を破壊してくれる一方で、正常な細胞も攻撃してしまうことから、副作用が生じるリスクがあります。
妊娠のために子宮を残したい場合や、全身状態が悪く化学療法が適用できない場合に利用される方法です。女性ホルモンのうち、子宮体がんの働きを遅らせるとされている「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を活用します。
この方法のみを適用する治療方法と、手術後に追加治療として行われる2種類の場合があります。身体の表面からX線を当てる外照射と、膣より放射線を当てる膣内照射という2種類から選択することが可能です。
子宮体がんのステージは手術前に評価することが難しく、医師の技術が問われます。初期の段階で気付くほど、治療できる種類の幅は広がることから、少しでも不安な場合は病院を訪ねてみましょう。