トモセラピー(Tomotherapy)とは、アメリカで2003年に開発された放射線治療機器。IMRT(Intensity Modulated Radiation Therapy)と呼ばれる、強度変調放射線治療の専用機となっています。
IMRTは、複雑ながん病巣の形に合わせて放射線の照射範囲・位置・方向・照射時間などを適切にコントロールできるのが特徴。病巣に放射線を集中させることができるため、一般的な放射線治療に比べて低い放射線レベルでの治療が可能となります。その結果、正常組織へのダメージを軽減することができ、「がんに厳しく、体に優しい治療」が実現するのです。
子宮がんに対し、トモセラピーで治療を行うことは可能です。トモセラピーでは事前にCT撮影を行い、その立体的なデータをもとに照射位置・範囲を決定します。治療時は、患者さんの体のまわりをトモセラピーがらせん状に回転しながら、病巣のみにピンポイントで放射線を照射。適切な強度で照射できるため、他の臓器への影響(被ばく)も少なくて済むのが特徴です。
トモセラピーでの治療は通院スタイルが一般的であり、1回あたりの照射時間は長くても20分程度。ステージⅢ以降の多発転移や再発がんにも対応しており、日常生活を送りながら受けられる治療法のひとつとして注目されています。
当サイトでは2022年9月時点で、東京都内でトモセラピーによる子宮がん治療を行う病院・クリニックの数は8院のみ。その中で「公益社団法人日本医学放射線学会学」「公益社団法人日本放射線腫瘍学会学」に所属する医師をご紹介いたします。
渋谷区代々木で、Clinic C4の院長を務める青木幸昌先生。トモセラピーによるがん治療専門のクリニックとなっており、とくに手術・抗がん剤治療が困難とされる多発転移・再発がんの治療経験を豊富に持ちます。そんな青木先生の治療方針などをご紹介します。
中川先生は、東京大学医学部附属病院放射線科にて治療に携わる傍ら、講演会などで子宮がんについての講演なども行っています。放射線治療におけるピンポイント照射を提唱した、中川医師の治療の特徴などを見ていきましょう。
東京慈恵会医科大学附属病院の放射線治療部で、放射線治療全般を手がけている青木学先生。泌尿器悪性腫瘍・肺がんを専門としていますが、子宮がんの治療に対してどのようなスタンスで臨んでいるのでしょうか。情報をまとめました。
東小岩の江戸川病院で、トモセラピーによる放射線治療を専門的に行っている黒崎先生は、「困っているところに手が届く診療」をモットーとする医師。がん治療の考え方や、治療方針などをチェックしてみてください。
虎の門病院で放射線治療科部長を務める小塚先生は、高精度放射線治療のなかでもIMRTと体幹部定位照射を得意とする医師です。身体への負担が少ない治療を心がけている、小塚先生の診療方針や認定資格などの情報をご紹介します。