子宮体がんの治療には、ある程度の費用が掛かります。子宮体がんに対する費用について、目安や入院期間をまとめました。
個人の疾患により手術費用や入院期間は異なるため、提示する数字はあくまでもひとつの目安です。また、一旦控除を考慮しない網羅的な費用で見ていきましょう。
治療には、手術費用の他に術前・術後の精密検査の費用、さらには入院費のほかに、入院に必要な食費やベッド代、保険適用外の薬剤や治療費が掛かります。これらの費用はあくまでも概算として算出される項目のため、手術方法によっては費用が変動する可能性があります。
例えば腹腔鏡下手術の場合、健康保険利用内か、先進医療に該当する治療かによって費用には100万円程度差が生じることがあります。また、手術方法としては身体に負荷が大きいものの方が費用は安く、手術代だけであれば40万円ほど※となっています。
これらの費用は保険などを駆使して支払うほかに、所得に応じて一定限度額を超える医療費の支払いが認められた場合、一部医療費が免除される「高額療養費制度」などを利用することもできるので、病院の相談窓口や医療ソーシャルワーカーさんに相談してみましょう。
健診では、最終月経日や月経周期、月経の日数や初経の年齢など、細かなヒアリングが行われます。また、性経験の有無などもプライバシーに配慮した上で聞かれるため、自身の日付や年齢を思い出しておきましょう。
また、これまでの不正出血の症状や月経時の症状などから診察を行っていくため、日頃から自身の身体を丁寧に観察していることも大切です。
まず問診から始まり、その後内診を行います。子宮頸部の観察や、エコーを用いた腹部や膣内の様子、さらには子宮や卵巣全体の確認も行っていきます。必要に応じて子宮頸部の表面にある細胞を、ブラシやヘラで採取して検査をすることもありますが、痛みは少なく検査時間は短時間で終わります。
その結果を踏まえ、子宮体がんが疑われる場合には精密検査が行われます。尿検査や血液検査、CTやMRIといった検査は、問診や内診の結果次第で異なります。これらの検査を行うことで、子宮はもちろん、周辺の様子を観察できる点がポイントです。
子宮体がんは、検査によって病の兆しを早期発見することで、治療の可能性が広がります。
健診や診察の中で、患者の身体の些細な異変を見逃すことなく、精度の高い検査をしてくれる医師に相談してみましょう。