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子宮頸がんとの違い

子宮体がん 子宮頸がん
患部 子宮体部 子宮頸部
罹患率の高い年代 50代~60代 20代以降で、比較的若い年代から罹患
罹患者の傾向 妊娠・出産経験がない人
動物性脂肪を多くとる人
肥満体の人や高脂血症の人、糖尿病の人
性交渉の人数が多い人や出産回数が多い人、性交渉をはじめた年齢が低い人など
引用元:EPARK「子宮頸がん検査と子宮体がん検査の違いは?」より

(https://www.docknet.jp/article/qa/645)

子宮頸がんとは

概要

子宮頸がんは、子宮下部にある管のような部分「子宮頸部」にできるがんのことです。特に子宮頸部の入り口である「外子宮口」に発生することが多い病気です。罹患するのは主に30代後半~40代の女性ですが、近年では30代後半よりも若い世代の女性が罹患することも多くなってきています。

症状

子宮頸がんの早期は、ほとんど症状がありません。子宮頸がんが進行していくにつれて性交渉後に出血があったり、おりものの量が増えたり変化してしまったりするようになります。さらに進行していくと下腹部痛や腰痛・背部痛といった形で症状が現れやすくなっていきます。

定期的な検診で早期発見

子宮頸がんは、「異形成」とよばれる体の細胞組織が別の細胞(がんになる可能性のある細胞)に変化し、時間をかけて少しずつ増えていく病気です。そのため、子宮頸がんの定期的に子宮頸がんの検診を受けておくことで、がんになる前の「異形成」の段階で病気を発見して治療を行いやすくなります。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんになってしまう原因の多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。このヒトパピローマウイルス(HPV)は性交渉を行うと性別に関係なく感染することがあるといわれているウイルスです。女性の多くは、このウイルスに一生に一度は感染しているといわれています。ヒトパピローマウイルス(HPV)は感染した場合も人の体にある免疫によって排除されることが多いのですが、排除されずにウイルスが長期にわたって体内に残って感染が続いてしまう場合もあります。これによって細胞の異形成が起きてしまうと、時間をかけてゆっくりと子宮頸がんへと変わっていってしまうのです。また、喫煙もリスクを高めることにつながるため、喫煙や受動喫煙には注意が必要です。

子宮頸がんの治療方法

子宮頸がんの治療法は、主に手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)の3種類があります。これらを子宮頸がんの進み具合や妊娠や子宮の温存の希望なども考慮して、治療方法を単独や組み合わせて治療します。

手術療法

手術療法では、妊娠の希望がある場合にはレーザー治療や子宮頸部を部分的に円錐型に切除する手術を行って子宮を温存できるように配慮して治療します。

子宮温存の希望が無い場合・子宮の温存が難しい場合は子宮を全て摘出する治療を行う場合や子宮や膣の一部・周辺組織などの広い範囲を摘出する方法があり、状況に合わせて治療を行っていきます。

放射線治療

放射線療法は主に2種類の方法があり、体の外から放射線を当てる方法・膣を介して子宮頸がんの部位に放射線を当てる方法となっています。

化学療法

化学療法では、細胞の増殖を抑える働きのある細胞障害性抗がん薬と細胞増殖に関与するたんぱく質を攻撃する働きのある分子標的薬があり、他の薬と併用しながら治療に用います。

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