女性特有のがんである子宮がん(子宮体がん・子宮頸がん)。これからの人生をどう生きるかを考え、からだにも心にも負担が少ない治療を選択したいものです。
当サイトでは、ステージ0~Ⅱ(早期がん)とステージⅢ~Ⅳ(進行がん)に分けて、注目すべきがん治療法およびその治療を東京で行う名医を紹介していきます。
子宮がんと診断され治療を進めようと考えた際、どのような方法を選択できるか。まずはがんの三大治療(標準治療)と呼ばれる「手術療法」「放射線療法」「薬物療法」と、昨今注目を集める「免疫療法」ついて、それぞれの特徴やメリット・デメリット、適用範囲などを説明いたします。
癌の治療の基本とされるのは外科的な手術です。根本的な治療としてがんの部位を取り除くため、効果的な治療だと言えます。
ただし病巣の数が多かったり、浸潤が進んでいたりする場合や、体力に不安がある場合は利用できないなど適応範囲は狭いのが難点です。また、子宮がんの場合は子宮を全摘出する可能性も。
放射線治療は、電離放射線を癌細胞に照射することでDNAを損傷させ、増殖ができない状態にする治療法です。
手術ができないケースでも適応でき、しかも手術に匹敵する治療実績があるトモセラピーなどの放射線治療は、今後の発展が期待されています。
外科手術や放射線治療と組み合わせて使われることの多い、抗がん剤治療。かつては補助的な使われ方をしていましたが、最近では抗がん剤の使われ方が向上しています。
ただしやはり副作用を完全に抑えることはできない他、子宮がんでは使用される抗がん剤の種類が限られているといった現状もあります。
私たちのもともと持っている免疫システムを強化し、異物を排除する力で癌細胞を攻撃し、死滅させるというもの。まだ実績の蓄積はありませんが、今後の標準治療のへの追加が想定されています。
ただし免疫療法はまだ新しい方法のため、他の治療法と比較して臨床データが少ないのが現状です。確実性があるとは言い切れないと考えておくようにしましょう。
日本人の2人に1人ががんになると言われる昨今、がん治療は日進月歩の成長を遂げています。上記で紹介しました4つの代表的な治療法も、それぞれがより効果的に、そして体への負担をなくすことを目的に、様々な治療方法が臨床の現場で用いられ、名医たちの手により実績を上げています。
当サイトでは子宮がんに対しての実績があり、なおかつ体への負担が優しい治療方法としてステージ別に「ロボット支援手術」と「放射線治療トモセラピー」を紹介いたします。
ロボット支援手術とは、da Vinci(ダヴィンチ)とも呼ばれる技術を搭載した手術支援ロボットを用いて行われる手術です。医師は直接患者にメスを入れるのではなく、ロボットアームが映し出す3D画像を元に治療を行います。
一見「ロボットを使用するほうが、緻密性に欠けるのでは?」と思うかもしれません。しかし繊細なロボットアームを活用しながら3D画像で手術を行うことで、高い視認性を得ることが可能です。したがって毛細血管など繊細な血管を傷つける可能性が低くなります。
日本では2018年より保険適応の手術となりました。これまでの治療法に代わり、今後一般的になっていくことが期待される治療法です。
ロボット支援手術は、身体に小さな穴をあけて治療を行うことで、傷あと小さく抑えることが可能です。
開腹手術の場合、身体に大きくメスを入れるため、お腹に傷跡が残るだけでなく、完全に治癒するまでに時間がかかります。見た目はもちろん、痛みに悩む方も少なくありません。
手術時の切開が小さいロボット支援手術であれば出血量を抑えられるため、早期の回復が期待できます。
開腹手術と比べると、出血量は20分の1、入院日数は4分の1。ロボット支援手術は、身体に優しい低侵襲な治療といえるでしょう。
開腹手術と比べて繊細な治療を実現できるとされてきた腹腔鏡手術ですが、ロボット支援手術に比べると手ぶれや繊細性に欠けます。
ロボット支援手術で使用する「da Vinci(ダヴィンチ)」は、鉗子(かんし)というアームの動きが特徴。腹腔鏡手術では難しかった、数ミリ単位の血管や神経の縫合を可能としました。
当サイトでは「日本婦人科ロボット手術学会プロクター(技術指導医)」の資格を持つ医師を「名医」としてご紹介します※。日本婦人科ロボット手術学会プロクターは、婦人科の領域におけるロボット治療技術を全国の医師に指導している存在であり、2020年8月時点では国内に12名、東京に至っては3名だけとなっています。※参照元:日本婦人科ロボット手術学会(http://jsgrs.kenkyuukai.jp/information/)
婦人科領域のロボット支援手術を
国内で初めて※成功させた第一人者
2009年3月に、国内1例目となる婦人科領域でのロボット支援手術を成功させた井坂惠一先生。
ロボット支援手術の第一人者と呼ぶにふさわしく、そのほか、吊り上げ法による腹腔鏡手術を考案し成功させた医師としても知られています。
日本婦人科ロボット手術学会のプロクターでありながら同学会の理事長でもあり、「技術を学びたい」と考える全国の病院に必要とされている名医の一人です。
さらに東京国際大堀病院では、2020年にロボット支援手術を年200症例以上施行した実績があります。
とても人気のようで大分待ちますが、いざ診察を受けると先生はとても威厳があり、落ち着いていて、お話をじっくり聞いてくれました。待つだけのことはあるなと納得。(ちなみに婦人科です)後々知ったのですが、その先生は某大学病院の教授でもいらっしゃるそうです。さすがです。
今年ロボット手術を受けました。とても有名な先生ということで、(中略)手術前の生活となんら変わりなく過ごせています。他の先生の対応もとても丁寧ですし、看護師さんも優しかったです。
町医者を数件かかり不安を抱えたままジプシー状態。初診、院長先生をネット予約。的確な診療、説明で安心できます。待合室は患者さんでいっぱい人気の訳が理解できます。ロボット手術などの技術、それと何よりホスピタリティとコミュニケーション。受付や会計もスムーズですよ。素晴らしい病院(院長先生)に感謝。
井坂先生が所属する東京国際大堀病院では、「ロボット手術なら東京国際大堀病院へ」というキャッチコピーを掲げるほど、ロボット支援手術を自院の強みとしています。 同院に開設したロボット手術センターのセンター長を務めるのはもちろん井坂先生です。
所属病院名 | 東京国際大堀病院 |
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所在地 | 東京都三鷹市下連雀4-8-40 |
診療受付時間 | 8:30~11:30 (診療時間 9:00~12:00) 13:00~16:00 (診療時間 13:30~16:30) ※土曜日は午前のみ診療 |
電話番号 | 0422-47-1000 |
婦人科悪性腫瘍の診療に従事する、国内におけるHPV研究者の一人
国内におけるHPV(ヒトパピローマウイルス)研究者の一人として知られる松本光司先生。
昭和大学医学部産婦人科学講座では、教授として後任の指導にも積極的にあたっています。婦人科悪性腫瘍の診療に従事しており、幅広い領域の知識が豊富です。
子宮体ガン検診をしました。痛いと聞いていましたが、ほとんど痛みは感じずホッとしました。また、卵巣の方は、何回か通院し、大きさの経緯を診て、病的なものではなさそうだということでした。看護師さんは手際がよく、テキパキしていました。院内は清潔で、とてもきれいです。
ずいぶん前の事ですが婦人科の疾患のために昭和大学病院を利用したことがありましたが、私が気になっていることをお医者様に質問すると丁寧に説明してくれました。(中略)婦人科を受診した時には、予約時間を過ぎてもなかなか順番が回ってこないということがたびたびありました。とはいえ我慢できないほど待たされたという事はなかったので評価を4にしました。
※昭和大学病院婦人科の口コミ評判になります。
国内におけるHPV(ヒトパピローマウイルス)研究は、それほど多く広がっている領域ではありませんでした。松本先生の研究により、新たな発展が望みやすくなったと言えるでしょう。
所属病院名 | 昭和大学病院 |
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所在地 | 東京都品川区旗の台1-5-8 |
診療受付時間 | 月曜~土曜 : 8:00~11:00(初診) |
電話番号 | 03-3784-8000(代表) |
ロボット支援手術プロクターとして
技術を認められた唯一※の女性医師
伊東宏絵医師は、毎週木曜日に東京医科大学病院で病棟医長として勤務する傍ら、東京医科大学婦人科講師を務め、後任への技術指導を積極的に行っています。
その技術を駆使してあらゆる現場で活躍しています。
決して、女医だからといって笑顔でやさしくって、親身になってくれて・・・みたいなのとは違いますが、私にはこの形容詞のない本当のことをそのまま、私を恐怖にするようなことを言わず、結果情報が的確なので、安心させてくれる。そんな先生の誠実さと自信を感じて、私は手術を伊東先生にお願いすることにしました。
今回伊東先生に手術をお願いしたいと思ったのには、理由があります。初めての大学病院の診察、待ち疲れるくらいの時間をかけての診察。ただね、待ってるときから他の先生よりも早いんですよね!!!あの電光掲示板に出てくる診察番号が流れるように進んでいいくのは、伊東先生だけ。そして、診察のときも、めっちゃサバサバしてます
一番の心配だった術式も、余裕ですけど何か?と言わんばかりの顔で「腹腔鏡でできる」と言ってくれたこと。(中略)他のブログでは、女医先生へのギャップを感じた方もいるようですが、私は自分と同じ臓器を持っていない「男の先生」にやられるより、女医さんでよかったと心から思っております
日本婦人科ロボット手術学会プロクターにおいて、技術を認められた唯一の女性医師です(2020年8月時点)。東京医科大学病院では講師も務め、自身の能力を後輩たちへ開放し、後任の育成にあたっています。
所属病院名 | 東京医科大学病院 |
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所在地 | 東京都新宿区西新宿6-7-1 |
診療受付時間 | 初診紹介状なし: 火曜~金曜8:00~11:00 初診紹介状あり: 月曜~金曜8:00~14:30、 土曜(第2、4週を除く)8:00~11:00 |
電話番号 | 03-3342-6111(代表) |
平成30年に病院情報局※1が公開した「子宮頸・体部がんの疾患別患者数ランキング」より、腹腔鏡手術の実績豊富な医師(※)を選定しました。ロボット支援手術よりも一般的である腹腔鏡手術について、東京はもちろん、全国各地の病院に所属している医師を集めています。病院選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
1982年、慶應義塾大学医学部卒業。1989年に医学博士号取得したのち、米ラホヤがん研究所(現:サンフォード・バーナム・プレビス医学研究所)、国立東京第二病院(現:独立行政法人国立病院機構東京医療センター)などの勤務を経て、2005年より慶應義塾大学医学部産婦人科学教室教授。
所属病院名 | 慶應義塾大学病院 |
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所在地 | 東京都新宿区信濃町35 |
診療受付時間 | 平日・第2・4・5土曜:8:40~11:00 |
電話番号 | 03-3353-1211(代表) |
所属病院名 | 東京都立多摩総合医療センター |
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所在地 | 東京都府中市武蔵台2丁目8-29 |
診療受付時間 | 平日:09:00-17:00 |
電話番号 | 042-323-5111 |
所属病院名 | がん研有明病院 |
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所在地 | 東京都江東区有明3-8-31 |
診療受付時間 | 平日:8:30~12:00(初診) |
電話番号 | 03-3520-0111(大代表) |
記載なし
所属病院名 | 東京女子医科大学 |
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所在地 | 東京都新宿区河田町8-1 |
診療受付時間 | 平日:9:00~16:00 土曜:9:00~12:00(第3土曜日除く) |
電話番号 | 03-3353-8111(大代表) |
東京都内で、子宮がん治療が受けられる病院を紹介します。掲載している病院は、放射線治療のひとつであるトモセラピーを取り扱っている施設ばかり。口コミ評判などを参考に、あなたに合った病院を探してみてください。
すでに進行がんとなっている子宮がんの治療は、使用される抗がん剤の種類も限られているなど、通常の病院では治療が難しい場合も多いです。再発・転移をしている場合は病巣を一度に治療する必要があります。
当サイトでは放射線治療のひとつである「トモセラピー」に着目。しっかりとがん治療をしながらも、からだにも心にも優しいトモセラピーとはどのような治療方法でしょうか。
トモセラピーとは放射線治療のひとつで、従来の放射線治療装置とCTスキャナが融合したシステムです。
このシステムによる「強度変調放射線治療」は毎回の治療ごとに正確な照射位置合わせを行ない、正常な組織を避けてがんだけに放射線を集中照射できます。副作用や身体的な負担が少ない低侵襲がん医療として注目されており、がんが進行して体力が低下していても受けやすい治療法と言えます。
トモセラピーはその原理上、ほとんどの固形がんに威力を発揮します。特に正常組織と隣接している固形がんの場合は、複雑な形状のがんであっても正確に放射線を照射できます。
そのため、再発がんや多発転移がんでも治療が可能です。実際にトモセラピーは、根治治療から緩和ケアにおける痛みの軽減目的にまで、非常に幅広く実施されています。
正常な臓器と病変が近接している場合や、複雑な形状の病巣の場合など。高い線量を病変に与えて死滅させることができる一方で、正常な臓器にダメージを与えないようにミリ単位で照射を合わすことができます。
トモセラピーを照射しているときに、出血はありません。また、痛みもほとんどありません。トモセラピーは従来の放射線治療と比較して、正常な部位に被ばくを与える影響が少ないため、副作用を最小限に抑えることができます。
トモセラピーでの治療は、1度に大量の放射線照射を行うと正常組織へのダメージ・副作用が大きくなるため、数回~数十回に分けて行うのが特徴。1回あたりの治療時間は、平均10~20分程度となっています。短期間で集中して治療することで、時間的な負担が少なく済みます。
トモセラピーには保険診療と自由診療があり、保険診療は料金面でメリットがあるものの、転移していないがんのみという治療対象の制限があります。
一方、自由診療は治療費として300万円ほどかかりますが、治療対象の制限がないため医師の技量や見立て、患者さんの意志によっては、たとえ多発性転移がんであっても治療が可能になります。一度に多くの部位に照射できるため、治療期間が短いといったメリットも。
ステージⅢ~ステージⅣの子宮がんの方は、自由診療のトモセラピーを選びましょう。
2022年9月時点で、東京都内でトモセラピーによる子宮がん治療を行う病院・クリニックの数は8院のみ。さらに自由診療を行う病院に所属しており、「公益社団法人日本医学放射線学会学」「公益社団法人日本放射線腫瘍学会学」に所属する医師は2名のみとなっています。当サイトではこの2名を名医としてご紹介いたします。
照射部位によるがんの制御率89.8%を誇る※
自由診療のトモセラピーを専門的に扱う医師
がん治療に従事して30年余り。放射線治療を行ってきた症例の多くは、進行期・末期のがんばかりという医師です。「患者優先」という信念にこだわり、他の病院で治療を断られた患者さんに対しても、全人的医療を提供し続けています。
研究・実践領域は放射線治療工学。1980年代前半から開発してきた「IGRT」や「SRS/T」は、現代において、外照射のフロンティア的治療として著名です。
患者に対して「できること」と「できないこと」を明確に伝え、少しでも可能性が残されているならば、余命宣告を受けた患者に対しても積極的に治療を提案しています。
青木幸昌先生(Clinic C4)実績を
公式HPで詳細を確認する
3年半前に、都内の大学病院でステージ3の食道がんと診断され、手術・抗がん剤治療を提案されました。「他に方法はないのだろうか」と情報を探していたところ、知人より紹介されたのが青木先生です。青木先生のもとで治療を受け、現在は半年ごとに検査を受けている状態。毎日を心穏やかに過ごすことができており、先生含めスタッフの方々には感謝しかありません。
がん専門の医療機関でステージ4のがんと診断され、抗がん剤治療を勧められました。しかし、抗がん剤治療は受けたくないと思い拒否していたところ、もう緩和ケアしか手立てがないと言われてしまったんです。そんな、あきらめかけていた時にクリニックC4のトモセラピーに出会いました。患者に寄り添う治療を受けることができ、現在は仕事も遊びも楽しめています。
青木先生は「説明と選択の医療、人事を尽くすがん医療」をモットーに、さまざまな症例に対峙。子宮がん・乳がん・乳腺がんなどを患い、事情があって手術を希望しない場合は、初期段階であってもトモセラピーを実施することがあるそうです。
所属病院名 | Clinic C4 |
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所在地 | 東京都渋谷区元代々木町33番12号 |
診療受付時間 | 9:00~17:30(土日祝休診 予約制) |
電話番号 | 03-6407-9407 |
トモセラピーに特化した
放射線治療を提供する
社会福祉法人 仁生社 江戸川病院にて、放射線科部長を務める黒崎弘正先生。日本専門医機構認定放射線専門医、日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医として各診療科と連携し合い、がん患者の「困っているところに手が届く診療」を心がけています。
黒崎先生が所属する放射線科では、開設よりIMRT(強度変調放射線治療)専用機であるトモセラピーを3台導入。病巣以外の正常組織まで放射線を照射してしまう従来型の放射線治療装置を廃棄し、IMRTに特化した治療を提供しています。
黒﨑弘正先生(Clinic C4)実績を
公式HPで詳細を確認する
こちらの病院で放射線治療を受けていますが、夜10時まで治療を受けられるのは素晴らしいことで、とても感謝しています。おかげで、仕事をしながら無事に治療を終えることができました。私は自転車を使って頑張って通院していましたが、病院までのアクセスがややよろしくないところが残念です。
妹が、数年前に放射線治療でお世話になりました。国内でも台数が多くないトモセラピーを3台保有しているため、他院から紹介されて通院したという形です。乳腺外科の先生は、大変よい先生でした。病院内は、少々変わった内装となっているのが印象的です。
トモセラピーではCTガイド下で位置合わせを行いますが、子宮頸がんや肝臓がんなどではMRIのほうが病状を正確に把握できるため、MRIガイド下で治療を行うといった工夫も凝らしています。
所属病院名 | 江戸川病院 |
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所在地 | 東京都江戸川区東小岩2丁目24-18 |
診療受付時間 | 水・木 8:20~11:30 |
電話番号 | 03-3673-4892 |
トモセラピーは、体の外から放射線を照射してがん細胞を死滅させる治療法。そのため、「がんが進行して手術を受けられない」「全身症状が思わしくなく、手術を受ける体力がない」といった方の治療も可能となっています。
今までに紹介した医師以外にも、当サイトでは子宮がん治療にトモセラピーを使用している注目すべき名医たちを掲載しています。
所属病院名 | 東京大学医学部附属病院 |
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所在地 | 東京都文京区本郷7-3-1 |
診療受付時間 | 平日9:00~16:30 |
電話番号 | 03-3353-1211(代表) |
所属病院名 | 東京大学医学部附属病院 |
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所在地 | 東京都文京区本郷7-3-1 |
診療受付時間 | 平日9:00~16:30 |
電話番号 | 03-3353-1211(代表) |
所属病院名 | 虎の門病院 |
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所在地 | 東京都港区虎ノ門2丁目2番2号 |
診療受付時間 | 月~金8:30~12:00、13:00~19:00 |
電話番号 | 03-3588-1171 |
子宮体がんとは、子宮体部にできるがんを指します。一般的に、子宮体がんは子宮内膜から発生するため、子宮内膜がんと表現されることも。
子宮内膜由来の子宮内膜がんとその他の部分が悪性化した子宮肉腫などを含みますが、後者は稀で、子宮筋腫との見極めが重要です。40歳代後半から増加、50歳代~60歳代の方の罹患率が高いがんで※、閉経と共に多くの女性が罹患の可能性を持ちます。
最も多いとされる初期症状は不正出血で、約9割の子宮体がん患者に見られる症状です。月経が不安定な場合、不正出血だと分かりにくいのですが、自身の体調の変化を注意することで、気付きやすい症状だと言えます。
子宮体がんのステージは、手術の結果がんがどの程度広がっていたかで決定する「手術進行期分類」と呼ばれるものです。もちろん手術以前にも「臨床進行期分類」を用いた病期が診察されますが、手術後の病期とは必ずしも一致しません。
子宮体がんの場合、初期段階の生存率は70~95%とされています。また、その多くが治癒に成功しています。子宮体がんはがんの中でも初期症状で発見されることが多く、多くがステージⅠA期やⅠB期で発見されます。そのため治癒できる可能性が高く、亡くなる方の割合は子宮体がん患者全体の約1/3程度です。
国立がん研究センター「最新がん統計(2020年07月06日)※」によると、子宮体がんの罹患リスクは2.0%(51人に1人)であることがわかっています。子宮頸がんは若い頃から発生する確率が高いことに対し、子宮体がんは、年齢が上がるとともに発症リスクが高まります。
子宮体がんの5年生存率は、I期は95.4%、II期88.0%、III期は68.1%。一般的に、早期の発見ができれば患者さんの約70~95%が5年以上生存できるとデータで示されています。子宮体がんは治療がしやすいがんと呼ばれており、多くの患者さんが予後も良好な形で治療を終えていることも事実です。
個人の疾患により手術費用や入院期間は異なるため、提示する数字はあくまでもひとつの目安です。また、一旦控除を考慮しない網羅的な費用で見ていきましょう。
子宮体がん手術後は、思いのほか身体に大きな負担が掛かっている状態です。メスを入れる範囲を抑えた「ロボット支援手術」は、傷や痛みを少なくできるため、入院期間の短縮や身体の回復を早められる可能性があります。
子宮体がんになるのは、極力避けたいものです。今回は日常生活で始められる子宮体がんの予防につながる方法を調査し、まとめました。
子宮体がんには、子宮や卵巣を手術で摘出した後に骨盤内に子宮体がんが再発する「局所再発」と肺や肝臓をはじめとした離れた位置に再発する「遠隔再発」があります。このうち、多くが5年以内に局所再発しています。
子宮頸がんは、子宮下部にある管のような部分「子宮頸部」にできるがんのことです。特に子宮頸部の入り口である「外子宮口」に発生することが多い病気です。罹患するのは主に30代後半~40代の女性ですが、近年では30代後半よりも若い世代の女性が罹患することも多くなってきています。
子宮頸がんの早期は、ほとんど症状がありません。子宮頸がんが進行していくにつれて性交渉後に出血があったり、おりものの量が増えたり変化してしまったりするようになります。さらに進行していくと下腹部痛や腰痛・背部痛といった形で症状が現れやすくなっていきます。
主に、性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染で起こるとされている子宮頸がん。その症状は、前がん病変とされる0期からⅣ期まで分類されており、それぞれのステージで症状や治療法が異なります。
子宮頸がんと診断され、治療を受けるにあたり、やはり気になるのが生存率と余命。国立研究開発法人国立がん研究センターが発表している子宮頸がんの5年相対生存率のデータをもとに、早期発見・早期治療の重要性、知識として知っておきたい緩和ケアの情報について解説していきます。
子宮頸がんは性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染で起こるため、その発生率には年齢別の特徴が見られます。ここでは、どれくらいの年齢から発生率が増えるのか、なぜ日本の子宮頸がん発生率は高い水準なのか、などを考察します。
子宮頸がんの治療は主に手術・化学療法(抗がん剤治療)・放射線治療が用いられ、病期(ステージ)ごとに選択する治療法・費用が異なります。
術・化学療法(抗がん剤治療)・放射線治療など、どの治療を受けたあとでも経過観察は欠かせません。ここでは子宮頸がん治療後の経過観察の頻度、内容、術後の生活の注意点やポイントなどを分かりやすくご紹介します。
ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が関与している子宮頸がんは、日常生活の心がけやワクチン接種による予防が期待できる疾病です。予防の要となる免疫力、発症を防ぐHPVワクチンの接種時期、二次予防として重要な子宮頸がん検診について解説します。
がん治療が終わったあとも、注意しなければならない再発・転移のリスク。もし、子宮頸がんの再発や転移が見られた場合はどのような治療法を選択できるのでしょうか。
子宮がんのロボット支援手術は名医選びが重要
従来の開腹手術や腹腔鏡手術よりも技術の習得がしやすいとされるロボット支援手術ですが、医師の技術が必要ないということでは決してありません。
ロボット支援手術であっても、医師によって技術のレベルは異なります。だからこそ、一定の条件で認められた名医を探すことが重要です。